2009年6月20日土曜日

SONY CFD-700



SONY CFD-700。ソニーのドデカホーンラジカセのフラッグシップとして1989年に発売されました。(確かこの後に)CFD-900というモデルも出てるんだけど、ヤフオクで値段がこなれてきたこっちを購入。じつはこれ、2台目です。発売当時高校生だったワタシはこれが買えなくて、カタログを眺めては欲しいなー欲しいなーと夢見てたあこがれのラジカセ。その反動か、今になって2台も所有する事になるとは。

ついでに当時のカタログも(同じくヤフオクで)ゲット。今回はこいつに付いていろいろ語りたいと思います。



バブル絶頂期に採算度外視で作られたこのラジカセ、今では俗に「バブルラジカセ」なんて言われています。同じく同時期にソニーが作ってたプリメインアンプを含めたオーディオ機器も(ESシリーズが有名)、オーディオ市場が下火になった今となっては逆に貴重な存在と認識されてヤフオクでも人気があります。あの頃のオーディオ界は熱かったなぁ。そんで、今大人になって、当時買えなかったあこがれのモデルたちを買い漁ってるというわけ。当時はバブル期だから、今とはお金のかけ方が違う訳です。だから今でも実力は一級品。それがこなれた値段で買えるんだから、人気があるのもうなずけます。



僕が今回買ったのは見た目にちょっと難のある品物。とにかくスピーカーのホコリがすごい。でもCDは再生できるというし(カセット部は壊れているけど、聴かないからOK)、見た目が悪いためか他に入札する人もいなかったので、掘り出し物として安くゲットできました。送料込みで4000円くらいです(当時の価格59800円)。

届いた状態。リモコンつきというのもポイント高かった。一台目にはリモコン無かったから、専用リモコンだけ落札しようかと思ってた矢先だったから運が良かった。最悪こいつの音が出なくても、リモコンとスピーカーのパーツ取りという目的で落札してます。結果として見た目も音もまったく問題なかったので、部屋で使う事に。ラッキー。


ドデカホーンシリーズ最大の特徴、ウーファーです。ドデカホーンの重低音はこれによって生み出されます。カタログによると音響パルプ材で作られた共鳴管を内部に持っています。要するにエンクロージャーですね。普通ラジカセというとスピーカーはただ取り付けられてるだけで、本来のスピーカーように密閉した箱には入ってません。でもこのラジカセの場合はウーファーが独立したエンクロージャーに入ってるので低音を増強できるという訳。ちなみにフルレンジのメインスピーカーの方は普通のラジカセのように取り付けられています(独立した箱に取り付けられている訳ではない)。カタログによると内容量は約3Lだそうです。開けてみて分かった事はエッジがエラストマー製ということ。経年劣化にも強くなってます。ここらへんもコストかかってますね。


スピーカーユニットを掃除するため、内部を開けます。隠しネジが2カ所ほどありますが(電池蓋の中とカセットデッキ部)、それさえ見つければ後は問題なく外せました。ここらへんは過去(高校生のとき)同じようにドデカホーンのラジカセを分解した時の経験が役に立っ
ています。

高校生の時は下位モデルのCFD-DW83を持ってました。こいつは分解された事10回以上。あげくの果てにメインのスピーカーを本体から取り外してから箱を作り、ラジカセ本体から線を延ばしてそのスピーカーを鳴らしていたという曰く付き。これね。

よく見ると内部にダクトのような物が見えます。ウーファーの共鳴管のバスレフダクトなんでしょう。共鳴管の詳しい構造はわからないけど、前述したように要はエンクロージャーで、ホントの筒という形ではないと思います。


スピーカーユニットを取り出すとこんな感じ。しかし何をどうしたらこんなになるんだ。。。(。・´_`・。)



掃除してきれいにしたらこんなかんじになりました。よしよし。ある意味このラジカセの一番大きなトピック。カーボンコーンとチタンキャップによるスピーカーです。「カーボン」と「チタン」。この二つのキーワードを聞いて男の子の胸が踊らないはずがない!これが欲しかったんだよなぁ〜〜〜〜。一応裏のスペックも。マグネットがでかいのがさすが。高校生当時持ってたCFD-DW83は、メインスピーカーにコンデンサーが入ってた記憶があったけど(ハイパスフィルターですね)、これは純粋にフルレンジ駆動してるようです(意味が分からない人は読み飛ばし可)。



おまけとして当時のカタログも載せておきます。これを学生当時に読みあさっていたと。当時からカタログを集めるのが趣味で、雑誌を読むよりカタログを読むのが好きな人でした。地元の家電屋さんの常連客と化し、暇があれば新製品のカタログをもらって帰った変な学生だったなー。

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